PCB処理

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3分で分かるPCB

PCBって何ですか?

PCBは、正式にはポリ塩化ビフェニルといい、不燃性や絶縁性に優れることから、かつてはトランス(変圧器)やコンデンサ(蓄電器)の絶縁油をはじめ、熱媒体や潤滑油、感圧複写紙や印刷インク、建築現場のシーリング材など様々な用途で利用されてきました。

今はもう使われてないのですか?

1960年代後半から生体への影響や環境汚染が社会問題となり、1970年代に生産、輸入、使用が中止になったのです。 ところが当時は、日本にPCBを処理する技術も施設もなかったので、PCBを含む電気機器類は、自治体が厳重に保管状況を把握した上で、そのまま持ち主が保管し続けることになりました。だから今でも、古いトランスやコンデンサは処理することができず、PCB廃棄物として地下室や倉庫、屋上などに保管されているのです。また、一部の建物では使用中のものもあります。

なんで今頃、
PCBが問題になっているのですか?

1990年頃からようやくPCBの処理技術が開発され、一方で厳重に保管状況を管理しているはずだったPCB廃棄物が、その後の追跡調査で、紛失しているものも多いことが判明しました。そこでPCBが再び問題視されるなかで、2001年7月に施行されたのが、「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特措法)です。2004年にはPCB廃棄物処理事業を行う国の全額出資会社、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(通称JESCO)も設立され、PCB廃棄物の処理が本格的に動き始めました。

現在、同法で PCB廃棄物の持ち主は、2027年3月31日までに適切に処理をしなければならない と定められています。

もしかしたら、気づかずにPCBを
持っていたり、使っていたりするかも
しれません。どうしたらいいでしょうか。

建物オーナーや管理会社の方は、管理している建物の中に 古いトランスやコンデンサ、照明器具などの電気機器類 があるかもしれません。建設事業者や解体事業者の方は、ビルの修繕や解体の現場で、PCBが含まれていそうな古い電気機器類を見つけることがあるでしょう。自治体に届出をしているもの以外は、いずれも何らかの調査や分析が必要です。メーカー名、製造年、型番だけでは判断ができず、油を抽出しての分析が必要なケースが多いので、当社のような専門の業者に速やかに相談することをお勧めします。

太陽油化で分析から処理まで
すべて対応してくれますか。

PCB廃棄物は、その濃度によって高濃度PCB廃棄物(5000mg/kg超)と低濃度PCB廃棄物(0.5超~5000mg/kg以下)に分かれていて、高濃度の場合は日本で唯一、JESCOだけが処理することができ、低濃度の場合は、都道府県の許可を得た処理事業者が処理を受け持つ体制になっています。最終的な処理先は分かれますが、当社は調査・分析から収集・運搬、処理事業者への受け渡し、処理遂行までをワンストップで対応できる体制を整えています。まずは、当社にご相談ください。