PCB
幅広く使用されるも、有害性が社会問題に。製造禁止後も、使用している可能性があります。
- 解説
正式にはポリ塩化ビフェニルといい、不燃性や絶縁性に優れることから、かつてはトランス(変圧器)やコンデンサ(蓄電器)の絶縁油をはじめ、熱媒体や潤滑油、感圧複写紙や印刷インク、建築現場のシーリング材など様々な用途で利用されてきました。しかし、1968年に食用油の製造過程で熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害が生じた「カネミ油症事件」が発生し、その毒性が社会問題化したため、1972年に製造を中止。現在では、PCB含有廃棄物は保管および届出、そして一定期間内に処分が義務付けられています。