電圧を変換する機器。発電所から送電される電圧は非常に高いため、利用目的に応じて電圧を変えるために使用されます。発電所や変電所のほか工場、ビルなどにあります。機器内部にPCBを含む絶縁油が入っています。
機器には、破損や漏洩しやすい箇所があります。最適な漏洩防止措置を施し、積載時や搬出時にも漏洩がないよう徹底してケアします。また、トランスは多くの場合、地下や屋上など搬出が容易ではない環境に置かれています。太陽油化は、クレーン操作や玉がけなどの搬出技術にも長けたスタッフが数多く在籍しているため、安全確実に搬出します。
電力用コンデンサと呼ばれる数キロから1トン程度の機器で、工場やビルなどに設置されています。1972年以前に製造されたものの大半は、絶縁油としてPCBが使われています。メーカー、年式から高濃度PCB廃棄物と判明しているもの以外にも、PCBが混入している可能性があります。
一見、取扱いが簡単そうな機器も慎重に取扱い、破損しやすい箇所も丁寧に養生し、搬出します。また、搬出方法もお客様にご説明させていただきます。
PCBが入ったコンデンサを使った安定器。施設の照明などに使われ、施設用の蛍光灯器具、水銀灯器具、低圧ナトリウム灯器具などに使用されていました。1972年頃までに建設された建物は、建築時や保守交換時に、これらの安定器が使用されている可能性があります。
安定器は小さい形状のものが多いため、取り扱いが煩雑になり、注意が必要です。とにかく、破損させない、漏洩させないことが大切です。
紙等のコーティング、自動車のシーラント、陶器ガラス器の彩色、カラーテレビ部品、農薬の効力延長剤、石油添加物剤などにも、PCBが使用されていました。
機械内部の部品を、効率よく機能するための、潤滑剤として使用された油。PCBは、水に溶けにくい、沸点が高い、化学的反応に安定している性質から、高温用潤滑油、油圧オイル、真空ポンプ油などの用途で広く使われてきました。
ある材料に柔軟性を与え、加工しやすくするために添加する物質です。3つのタイプがあり、絶縁用は、電極の被覆・絶縁テープ、難燃用は、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ゴム、その他は、接着剤、ニス・ワックス、アスファルトなどです。一部のものにPCB含有の可能性があります。
感圧複写紙や印刷インクのほか、難燃性塗料、耐食性塗料、耐薬品性塗料、耐水性塗料などにPCBが使用されていました。ノーカーボン紙の染料を溶解する溶媒としてマイクロカプセル中に内包されていました。PCB含有量は、感圧紙重量の3~5%です。
温度を制御するために熱を移動させる流体です。化学工場や食品工場などの製造工程・集中暖房での熱媒体や、高温用潤滑油、作動油などでも使用されていました。主に、1972年までに製造されたものに、PCB含有の可能性があります。