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リサイクルに使われる廃油の2つの処理方法|廃油処理業者の選定

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「自社で排出された廃油をどのように処理すればいいのか分からない…」
「廃油をリサイクルできると聞くけれど、どんな方法があるのだろう…」

工場やガソリンスタンドなどで排出されたエンジンオイル・ギヤー油・潤滑油などの廃油は、適切に処理すれば再び資源として利用できます。

リサイクル可能な業者に廃油の処理を依頼して「事業所で出た廃油はリサイクルしている」と、打ち出せば社会的評価の上昇が期待できるでしょう。

ただし、廃油の処理方法を誤ると環境汚染や法令違反につながるおそれもあります。産業廃棄物としての廃油は、専門資格を持つ処理業者に委託しなければなりません。

リサイクルができる廃油処理業者の選定の際には「自社の希望に沿った提案ができるか」「専門資格を有しているか」などを、確認しておく必要があります。

本記事では、廃油のリサイクルで用いられる代表的な処理方法や、業者選定のポイントなどを解説します。

リサイクルに使われる廃油の処理方法2選

リサイクルに使われる廃油の処理方法2選

リサイクルに使われる廃油は、主に以下の2つの方法で処理されます。

  • 蒸留
  • 油水分離

ここから、リサイクルの処理方法を詳しくみていきましょう。

また、リサイクルされない廃油は焼却処分されます。廃油の処理方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

廃油はどのような産業廃棄物?処理方法や注意点を紹介

蒸留

蒸留は廃油を加熱して成分を分離し、再利用可能な油として利用するリサイクル方法です。

加熱によって、廃油中から利用可能な油分を気化させ冷却して集めます。この方法は、水分や不純物を除去して、再利用可能な油を取り出す方法です。

蒸留で得られた油は、様々な利用用途ごとに必要とする工場で利用され、限りある資源の有効活用に貢献します。

ただし、蒸留後に残る物質は有害成分を含む場合があるため、適切な処理が必要です。

自社の排出した廃油が環境汚染につながったとなれば、社会的な印象を落とすリスクがあります。

専門資格を持ち実績の多い業者に依頼して、法令に沿って確実に処理してもらいましょう。

油水分離

油水分離は廃油の中に含まれる水分や不純物を取り除き、再利用可能な状態へ近づけるための処理方法です。主に下記の4つの方法で行われます。

  • 重力分離
  • 浮上分離
  • 遠心分離
  • 破乳分離+凝集沈殿

最もよく活用されている重力分離は、油と水の比重差を利用して自然に分離させる方法で、シンプルな設備で処理できる点が特徴です。

浮上分離では、油滴を浮かせて上部に集めることで油を回収できます。遠心力を活用した遠心分離では、短時間に大量処理が可能です。 

また、油と水が乳化して分離しにくい油の再生は、薬剤を使って乳化を壊す破乳分離と、凝集剤を加えて沈殿させる凝集沈殿を組み合わせて行います。

特別管理産業廃棄物の廃油とは?

特別管理産業廃棄物の廃油とは?

特別管理産業廃棄物とは、産業廃棄物の中でも特に毒性・感染性・爆発性などの危険性が高いものです。

人の健康や環境に深刻な影響を及ぼすおそれがあるため、より厳格な管理・処理が求められています。

通常の廃油と同様に扱うことはできず、専門資格を持つ処理業者が法令にしたがって安全に処理しなければなりません。

 特別管理産業廃棄物の廃油を処分業者に引き渡すまでには、厳重な保管が必要です。

ここから、特別管理産業廃棄物の廃油の詳細を解説します。

特別管理産業廃棄物にはPCBなどが含まれる

特別管理産業廃棄物に分類される廃油の中には、PCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害物質を含むものがあります。

PCBは電気機器の絶縁油や熱媒体として過去に広く使用されていましたが、高い毒性や環境中で分解されにくい性質が問題となり、現在は製造・使用が禁止されています。 

PCBを含む廃油は、少量でも健康被害や環境汚染を引き起こすおそれがあるため、厳格な法令に基づいた処理が必要です。

保管や運搬、処分のすべての工程で、国が定めた基準にしたがって管理しなければなりません。

また、PCB以外にも有機溶剤や重金属を含む油など、人体や環境に影響を及ぼす成分を含む廃油も特別管理産業廃棄物に含まれます。

これらの廃油を通常の産業廃棄物として処理した場合、重大な法令違反となるため、成分を正確に確認して適切な方法で処理を進めましょう。

特別管理産業廃棄物の処理は資格のある業者に依頼する

特別管理産業廃棄物に分類される廃油を処理する場合は、必ず「特別管理産業廃棄物処理業」の許可を受けた業者に依頼しなければなりません。  

処理を委託する際は、業者が保有する許可証の種類・処理対象物の範囲などの確認が必要です。

特別管理産業廃棄物の処理業者選定の際は、収集運搬や保管の段階で適切な設備と安全管理体制が整っているかを確認する必要があります。  

太陽油化の廃油リサイクル事業における環境への2つの配慮

太陽油化の廃油リサイクル事業における環境への2つの配慮

太陽油化の廃油リサイクル事業が環境に配慮している2つの理由を紹介します。

  • 太陽油化の廃油リサイクル率は99%!
  • 廃油リサイクルの利益の一部は森林事業へ寄付

それぞれ詳しくみていきましょう。

太陽油化の廃油リサイクル率は99%!

太陽油化の廃油のリサイクル率は99%であり、回収した廃油のほとんどをリサイクルにあてています。限りある資源を再利用して、環境に貢献できるよう努めています。

以下の3点が太陽油化で、行われているリサイクル方法です。 

  • 再生
  • 油水分離
  • 濃縮・生物処理

再生処理は、他社では行われていない太陽油化独自の廃油処理方法です。

廃油の再生処理時に発生する廃液の処理施設も自社で保有しているため、廃油リサイクルの事業に一貫して対応できます。太陽油化にお任せいただけると、工程ごとに別の業者を選定する必要はありません。

太陽油化の廃油リサイクル事業の詳細は、以下のリンクよりご確認ください。

太陽油化|廃油と汚泥について

廃油リサイクルの利益の一部は森林事業へ寄付

太陽油化では、廃油のリサイクル事業で得た利益の一部を、北海道環境財団へ寄付しています。寄付したお金は、植林・間伐・下刈りなどの森づくりの費用にあてられています。

太陽油化のリサイクル事業は、廃油をリサイクルして限りある資源の再利用をはかるだけではなく、森林再生の推進につながるのです。

森林は地球の二酸化炭素吸収源として重要な役割を果たしており、温暖化対策につながります。

太陽油化の廃油再生事業が、森づくりに役立てられる仕組みの詳細は、以下のリンクよりご確認ください。

太陽油化|廃油再生事業

廃油は適切に処理しなければ法令違反となる

廃油は適切に処理しなければ法令違反となる

廃油は産業廃棄物として厳格に管理が求められており、不適切に処理すると廃棄物処理法などの法令に違反するおそれがあります。

 廃油処理に関連する主な法令・条例は以下の通りです。

法令・条例名

内容

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)

廃油を含む産業廃棄物の処理基準・委託基準を定める

水質汚濁防止法

廃油を河川や下水に流す行為の禁止

都道府県・市町村条例

各自治体が独自に定める排出・保管・運搬基準。

廃棄物処理法や水質汚濁防止法は、全国一律で定められた法律です。違反すると罰金や懲役の対象となるため、必ず確認しておきましょう。

また、自治体ごとに条例で廃棄物処理に関して定められている場合があります。違反すると行政指導を受けたり営業停止になったりする可能性があるため、地域の条例の確認も必要です。

廃油は「廃棄すれば終わり」ではなく、法令を遵守したうえで適切にリサイクルする姿勢が求められます。

参考:e-Gov法令検索|廃棄物の処理及び清掃に関する法律

参考:e-Gov法令検索|水質汚濁防止法

廃油を業者に引き取ってもらうにはマニフェストが必要

廃油を業者に引き取ってもらうにはマニフェストが必要

廃油を業者に引き取ってもらうには、マニフェストを準備する必要があります。廃油を業者に引き渡すまでに準備しておきましょう。

ここからマニフェストに関して詳しく説明します。

マニフェストはなぜ必要?

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、廃油を含む産業廃棄物が適切に処理されたかを確認する目的で作成する書類です。

排出事業者が処理を委託した後の、最終処分までの流れをマニフェストで追跡できる仕組みになっています。  

廃油が不法投棄されたり、業者が不適切に処理したりしないよう、マニフェストでの管理が必要です。

処理が完了すると、処理業者からマニフェストの写しが返送され、排出事業者はその内容を確認して管理記録として5年間保管します。  

電子マニフェストなら用意しやすい

電子マニフェストなら用意しやすい

電子マニフェストは、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWNET)が運営する、マニフェストをインターネット上で簡単に作成・管理できる仕組みです。

排出事業者・収集運搬業者・処分業者の間で情報をリアルタイムに共有できます。 書類の印刷や郵送が不要なため、作成や管理の手間やコストを大幅に削減できるのが特徴です。

また、入力ミスや紛失のリスクが少なく、処理状況を即時に確認できる利便性もあります。 廃油を扱う事業者にとって、電子マニフェストは効率的かつ法令遵守を徹底できる管理方法です。

参考:公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター

家庭で出た廃油も回収可能な業者がある

家庭で出た廃油も回収可能な業者がある

家庭や飲食店で使用された食用油などの廃油も、専門の回収業者に引き渡すと、リサイクルが可能です。

事業活動で発生する廃油が「産業廃棄物」として扱われるのに対し、家庭から出る廃油は「一般廃棄物」に分類され、処理を依頼できる業者や回収方法が異なります。 

回収された家庭用廃油は、バイオディーゼル燃料や石けん、肥料などへ再利用され、資源の循環に役立っています。

家庭や飲食店でも環境負荷を減らす取り組みとして、自治体や回収業者のリサイクル活動に参加するとよいでしょう。

まとめ|廃油のリサイクルは環境にやさしい処理方法

まとめ|廃油のリサイクルは環境にやさしい処理方法

廃油のリサイクルは、限りある資源を再利用し、環境負荷を減らす有効な取り組みです。適切な処理を行えば、再生燃料として活用できます。  

一方で、処理方法を誤ると環境汚染や法令違反につながるおそれがあるため、許可を持つ専門業者への依頼が必要です。

特にPCBなどの特別管理産業廃棄物に該当する廃油は、厳格な基準に沿って処理を進めなければなりません。  

太陽油化では、独自の再生処理技術と高いリサイクル率を活かし、安全で環境に配慮した廃油処理を実施しています。

廃油を適切にリサイクルして、事業の社会的信頼を高めながら、持続可能な未来づくりに貢献していきましょう。

廃油のリサイクルを検討している方は、ぜひ太陽油化までお問い合わせください。

太陽油化|廃油再生事業

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