
鋼製地下タンク内面FRPライニングとは
膨大な費用と長期休業を伴うタンク入替工事とは違い、既設のタンクを利用し内面処理を行った後、FRPシート(ガラス繊維強化プラスチック)を内面に張り付けることで、古くなったタンクを蘇らせる技術です。
光硬化型FRPシートライニング工法
FRP内面ライニング施工には2種類の工法があり、弊社では素材自体の強度や均一性が高く、短期施工が可能な「光硬化型FRPシートライニング工法」を採用しております。また、シートライニング工法には、他にも工事期間中の溶剤の飛散や臭気の発生が少なく、環境や人への影響が少ない等という優れた特徴があります。
短い工期で高品質なFRPライニング
内面FRPライニング施工は、従来のタンク入替え工事に比べ費用が約5分の1、施工期間も10KL地下タンク1~4基の施工で8~12日間程度と比較的短い工期で行えます。また、複数タンクを施工する場合工期を2期に分け、半数のタンクを使用することで、「仮営業を行いながらの施工」が可能です。
内面FRPライニングのメリット
- 施工費が入替工事の約5分の1
- 施工期間が短く10KL地下タンク1~4基の施工で8~12日間での施工が可能です
- 複数タンクを施工する場合、仮営業しながらの施工が可能です
- 錆等によるタンクスラッヂの発生が少なくなり、貯蔵製品の品質を高品質なまま保つことが可能です
- 従来のエポキシライニングなどに比べ格段に耐久年数が長く、素材自体は酸化も腐食も致しません
- 施工時にマンホールを設置するので、施工後に定期的に内部清掃・点検・補修等が可能です
- FRPシートメーカーと施工業者による充実した保障が受けられる
- 施工時の溶剤の飛散や臭気の発生が少なく、環境や人への影響が少ない
- 紫外線硬化型エポキシアクリレート・プリプレグシートって?
弊社では、光硬化型FRPシートとして「紫外線硬化型エポキシアクリレート・プリプレグシート」を採用しています。このシートは、紫外線を照射することで化学反応を起こし、硬化するという特徴を持っているシートで、合成樹脂の中でも耐衝撃性・腐蝕性に優れたエポキシアクリレート樹脂をガラス繊維で更に強化したものです。金属、コンクリート、FRP素材等への接着性に優れ、成形が容易であり、硬化後の重ね施工も行えます。
まずは御社にご訪問させて頂き、現地調査、打合せ、作業説明等を行います。また、御社で用意して頂く必要書類等についての説明も、この時に行います。
施工が決定し次第、申請の準備に入ります。申請内容は所轄消防署への「危険物施設変更許可申請」、全国危険物協会への「鋼製地下タンクFRPライニング施工届」及び全国石油協会へ「補助金申請」等が有りますので、少なくても1カ月前までに書類の作成、提出を始めさせて頂きます。消防署等からの施工許可が下りるまでには、書類受理後2~3週間程度掛ります。
施工初日は作業前打合せ、施工準備、養生、残油の移送、水張等を行います。2日目以降から本格的な作業が始まります。工事の流れとしては、以下の様に行います。
工事の流れ
土間ハツリ→ タンク開口→ タンク内中和脱脂洗浄→ 下地処理→ タンク板厚測定→ マンホール設置→土間配筋→ タンク内加圧検査→ 消防完成前検査→ 土間コンクリート打設→ プライマー塗布→ FRPライニング→ タッチアップ→ ピンホール・膜厚検査→ 消防完成検査→ 試運転→ 完了
※既設マンホールがある場合は、一部の工程を省略することができます。